わらべうた程度の重さで口をついて

エッセイと、時々質量140字の文章。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

要らない子が星になる話

要らない子が星になる話をした。なんて美しい物語でしょうと、トロンとした目で見つめてくる博士は、要らない子になった経験が無いのだと分かったし、外国にいる路上暮らしの幼子は、自分が生きるための必要不必要で精一杯。都会の物言わぬことをモットーと…

永遠の陽炎

あなたに指を差してもらう、陽炎になりたかった夏があったんだ。影を侍らす人が、いるのかいないのかもはっきりしない、概念みたいなものになれるわけないが、その夢はあなたを殺す心配の無い夏にしか抱けなくて。きっともう時効になっちゃったなあ。僕はも…